今回も続けてスクイーズの話題が入ってきました。
韓国で、ストレス解消や暇つぶしのおもちゃとして人気を集めている「왁뿌볼(ワップボール)」や「말랑이(マルランイ)」。
独特の触り心地が楽しく、子どもだけでなく大人にも人気のあるおもちゃですが、韓国の調査で一部の商品から使用が禁止されている成分や、基準値を超える有害物質が検出されたことが分かりました。
さらに、商品を電子レンジで温めて使ったところ、わずか25秒で破裂した商品や、表面温度が170℃を超えた商品もあったそうです。
「触って遊ぶだけのおもちゃなのに、そんなことがあるの?」と驚いてしまいますよね。
今回は、韓国で報告された「왁뿌볼」と「말랑이」の安全性について、分かりやすくまとめてみます。
왁뿌볼(ワップボール)ってどんなおもちゃ?
まず気になるのが、「왁뿌볼って何?」というところですよね。
왁뿌볼は、粘土のような中身を薄いワックスで包んだような形のおもちゃです。
手で押したり、握ったり、表面を割ったりして、独特の感触や音を楽しむタイプのおもちゃで、ストレス解消グッズとして紹介されることもあります。
日本でいう「スクイーズ」や「プッシュポップ」など、触って楽しむ感覚系のおもちゃに近いイメージかもしれません。
一方、「말랑이(マルランイ)」は、韓国で昔から親しまれている「やわらかい・ぷにぷにしたおもちゃ」のようなもの。
日本でも「スクイーズ」という名前で似た商品を見かけますよね。
見た目がかわいいものも多く、子どもがつい触りたくなるような商品もたくさんあります。
ただ、今回の調査では、こうした「触って楽しむおもちゃ」の安全性について気になる結果が出ました。
왁뿌볼 8製品すべてから「使用禁止」の成分
韓国の**韓国消費者院(한국소비자원)**が、オンラインで販売されている触感玩具15製品を調査しました。
そのうち、
- 왁뿌볼:8製品
- 말랑이:7製品
が調査対象になりました。
そして、特に問題となったのが왁뿌볼です。
なんと、調査した왁뿌볼 8製品すべてから、メチルイソチアゾリノン(MIT)とメチルクロロイソチアゾリノン(CMIT)が検出されました。

この2つは防腐剤として知られている成分ですが、韓国の玩具安全基準では使用が禁止されています。
MITやCMITは、皮膚への刺激やアレルギー反応、目への刺激などを引き起こす可能性がある成分です。
もちろん、今回の調査結果だけで「触ったら必ず健康被害が起きる」という意味ではありません。
ただ、そもそも玩具の安全基準上、使用が禁止されている成分が8製品すべてから検出されたという点は、かなり気になるところです。
特に子どもが遊ぶ可能性のある商品なら、「面白そう」だけではなく、安全性もしっかり確認したくなりますよね。
「14歳以上」の表示で安全基準を避けていた?
今回、さらに問題になったのが商品の「使用年齢」の表示です。
調査対象となった商品では、実際には子どもが使う可能性が高いにもかかわらず、前回も説明した通り「14歳以上」などと表示されている商品が多かったです。
なぜ14歳以上なのでしょうか?
これは、商品の表示対象年齢を高くすることで、子ども向け製品に適用される安全基準の対象から外れる可能性があるためです。
韓国消費者院は、
「14歳以上と表示されていても、実際には子どもが使用する可能性が高い」
と判断し、子ども向け玩具の安全基準を適用して調査しました。
これは個人的にも「なるほど……」と思った部分です。
お店やネットショップで、かわいいスクイーズを見つけたら、子どもが「これ欲しい!」となるのは自然なことですよね。
商品に「14歳以上」と書いてあったとしても、見た目や使い方が完全に大人向けとは限りません。
年齢表示だけで「子どもが触らない商品」と考えてしまうのは、少し難しいのかもしれませんね。
왁뿌볼からは「붕소(ホウ素)」も基準値超過
さらに、왁뿌볼 8製品のうち1製品では、ホウ素(붕소)も許容基準を超えて検出されました。
ホウ素は、過剰に摂取・曝露した場合に健康への影響が懸念される物質です。
今回の調査では、MIT・CMITだけでなく別の成分についても基準値超過が確認されたことになります。
つまり、
「触るだけのおもちゃだから大丈夫」とは簡単には言えない結果でした。
말랑이からは「フタル酸系可塑剤」が基準値の6倍以上!
そして、今回の記事でもう一つ気になったのが「말랑이」です。
調査された7製品のうち、1製品からフタル酸系可塑剤が基準値の6倍を超えて検出されました。
フタル酸系可塑剤は、プラスチックなどを柔らかくするために使われることがある物質です。
一部のフタル酸エステル類には、内分泌系への影響などが懸念されています。
しかも今回は「基準値を少し超えた」というレベルではなく、6倍以上という結果。

これはかなり驚きます。
「ぷにぷにしていて気持ちいい」という、まさに触感を楽しむための商品だからこそ、子どもが何度も握ったり触ったりすることを考えると、安全性はしっかりしていてほしいところですよね。
「電子レンジで温める」のは絶対にやめたほうがいい
今回の調査で、個人的に一番「これは怖い……」と思ったのが電子レンジの実験です。
一部の말랑이(マルランイ)には、温めるとより柔らかくなったり、違った感触を楽しめたりするような使い方が紹介されている商品もあるようですが、消費者院の試験では非常に危険な結果が出ました。
7製品を電子レンジで加熱したところ、
4製品が、短いものではわずか25秒で破裂。
さらに、7製品すべてで表面温度が70℃以上まで上昇し、最も高かった商品では、
なんと171.2℃ まで上がりました。
171℃というと、もう「ちょっと熱い」なんてレベルではありません。
触っただけでもやけどにつながる可能性がある温度です。
実際、韓国の消費者危害監視システムには、今年4月と5月に、電子レンジで温めてやけどをした事例も寄せられているそうです。
「SNSで見たからやってみた」
「温めたらもっと柔らかくなると思った」
という感覚で試してしまう人もいるかもしれませんが、商品の説明書などで明確に電子レンジ使用が認められていない限り、自己判断で加熱するのは避けたほうがよさそうです。
特に子どもが使う場合は、大人が「これは温めちゃダメ」と確認しておくことも大切ですね。
商品の表示にも問題が
今回の調査では、中身だけではなく「表示」についても問題が見つかりました。
調査対象15製品のうち、8製品でモデル名・製造年月・輸入者情報・使用年齢などの一般的な表示事項がきちんと記載されていなかったそうです。
さらに、
- 5製品に高温・火気に関する注意表示がない
- 食品のように見える商品に「食べないでください」などの注意表示がないものがある
といった問題も確認されました。
確かに、スクイーズやマルランイって、商品によっては本当にお菓子みたいに見えるものがありますよね。
特に小さな子どもなら、
「おいしそう!」と思ってしまう可能性もあります。
見た目がかわいい商品ほど、「これは食べ物じゃないよ」と分かる表示が大切だと思います。
「じゃあ、全部捨てなきゃいけないの?」
ここまで読むと、
「韓国の왁뿌볼や말랑이って危険なの?」
「持っているものは全部捨てたほうがいいの?」
と心配になる人もいるかもしれません。
今回の調査は、オンラインで販売されていた15製品を対象にした調査です。
そのため、今回問題が確認された商品と、すべての왁뿌볼・말랑이が同じというわけではありません。
ただし、少なくとも今回検査された商品については、基準に適合しているかどうかを確認する必要があります。
韓国消費者院は、品質や表示の改善が必要とされた商品について、販売・輸入事業者に販売中止や表示改善などを勧告しています。
これから購入する場合は、商品ページの説明だけでなく、KC認証マークがあるか、使用年齢や注意事項がきちんと表示されているかを確認するのが安心です。
おわりに
今回も韓国のスクイーズについて書かせていてだきました。
買う時は絶対に、どこのメーカーの商品なのか、年齢表示はどうなっているのか、安全基準を満たしているのか、注意事項がきちんと書かれているか、まで確認することが大切ですね。
特に小さな子どもが使う場合は、遊んでいる途中で口に入れてしまったり、長時間触ったりする可能性もあります。大人が一度確認してあげるだけでも、安心感はかなり違いますよね。
そして、말랑이やスクイーズを持っている人は、自己判断で電子レンジに入れて温めるのは避けましょう。
楽しく遊ぶためのおもちゃだからこそ、安全に楽しめる商品を選びたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回も日韓の疑問に答えていきますので、お楽しみに!



